女性のオーガズムはメンタル面も併せて非常に繊細で複雑なものですので、はっきりとした原因を突き止めるのはなかなか難しいかもしれません。 その中でも美容婦人科的に考えられるものとしては、クリトリス(陰核)包皮が厚くクリトリスがなかなか露出せず刺激が伝わりづらい可能性、膣からくる可能性が考えられます。
またこのほかに女性がオーガズムを感じる部位としてG-スポットと呼ばれる部位が膣内にありますが性行為によってこのG-スポットへの刺激を感じづらい可能性が考えられます。 クリトリス(陰核)包皮が原因の場合にはクリトリス包皮除去術で改善しますし、膣の緩みが原因であれば膣の引き締め手術の適応となります。G-スポットの感度低下が原因であればG-shotと呼ばれるG-スポットへの注射で感度を高める方法で改善します。
感度アップの治療
クリトリス(陰核)包皮を小さく(→ クリトリス包皮除去術)
軽く足を閉じた際に正面から内側のヒダが飛び出しているように見える場合、小陰唇が肥大化している場合と、小陰唇だけでなくクリトリス(陰核)包皮から全体的に肥大している場合とあります。
奥の方だけでなく全体的に大きさが気になるという場合にはクリトリス(陰核)包皮の肥大がある可能性が高いため余分な包皮を除去することで全体的なバランスが整います。このため、小陰唇縮小手術と同時に行われることの多い手術の一つです。
クリトリス(陰核)包皮が厚く、肥大化している場合、クリトリスとの間に垢がたまりやすく不潔になりやすくなってしまいます。場合によっては炎症を起こす可能性もありますので、適度に包皮を除去し整えることは外陰部の清潔を保つ上でも大切な治療となります。
レーザーを用いたクリトリス(陰核)包皮、副ヒダ縮小術
女性器専用レーザー「LaserProダイオード」でクリトリス(陰核)包皮や副ヒダを除去するために出血が殆どなく、手術後通常3,4日ある出血が翌日ごく少量みられるかどうかという程度で済みます。また、術後の局部のむくみも少なく術後の負担が軽く済みます。
現在クリトリス(陰核)包皮、副ヒダ縮小手術は一般的な美容外科で広く行われている手術ですが、このレーザーを用いたクリトリス(陰核)包皮、副ヒダ縮小を行うことが出来るのは日本で数名。アメリカビバリーヒルズの専門のトレーニングセンターでトレーニングを受け正式なライセンスを取得した医師のみが施術することが出来る特別な手術法です。
G-shot
「Gショット」とは女性の性感帯の一つであるGスポットに専用のヒアルロン酸を注入し、膣内に隆起を作ることによってGスポットがより敏感になり、女性自身の感度をアップさせる処置です。
G-shot(ヒアルロン酸注入)の流れ
局所麻酔で可能な簡単な処置です。膣内の注射は殆ど痛みを感じません。Gスポットの位置を確認してから消毒、専用器具を用いて局所麻酔、ヒアルロン酸の注入を行います。
処置時間はわずか数分です。
当日施術後は小さな針穴がありますので止血のために4時間タンポンを挿入します。 4時間後にタンポンを忘れずに取り出してください。その後性生活も可能ですし入浴の制限も特にありません。
タンポンが苦手な方にはナプキンで対応することも可能ですが、その場合は出血が無くなるまで性生活は控えてください。
ヒアルロン酸は、時間と共に吸収されていきますので維持したい場合には半年~1年で再度追加注入を行います。
性交痛治療について
性交痛は、入り口が狭く挿入が困難な場合と、潤い不足の2つの原因が考えられます。 潤い不足と一口にいっても、乾燥だけでなく加齢による膣粘膜の可能性があることはご存知ですか?/p>
膣は女性ホルモン「エストロゲン」の影響を大きく受けている場所です。エストロゲンの分泌は25歳頃をピークに、35歳頃から急激に減少してしまいます。その影響でピーク時には32~3層もある膣内の細胞が、閉経時期には5~6層にまで減少して膣内のうるおいや弾力性の低下を招きます。性生活において密着感の低下を覚える方が多くなる時期ですが、症状が強ければ痛み・かゆみ・乾燥・性交痛も見られます。
また、エストロゲンの分泌が低下してくると、膣内を酸性に保ちつつ適度な潤いと弾力をあたえてくれる「デーデルライン桿菌」が減少し、膣内がアルカリ性に傾くことによって自浄作用が弱くなり、細菌が繁殖しやすくなったり、粘膜が傷つきやすくなってしまいます。このような状態は「萎縮性膣炎」や「GSM(Genitourinary Syndrome of Menopauce)閉経関連外陰膣症候群」と呼ばれます。エストロゲンの減少だけでなく、月経不順や過度なダイエット、喫煙、癌の治療や卵巣摘出手術でも膣粘膜が弱る場合があり、若い方も油断はできません。
このような症状の方にはインティマレーザー(Vタイトニング)がお勧め
インティマレーザーは膣の引き締めに用いられるマシンというイメージがありますが
膣のうるおいを出すモードによって萎縮性膣炎GSMの方にも有効な治療です。
3日間膣内を安静にしていただくだけで、日常生活への支障がなく、またホルモン治療などが適さない方でも安心してお受け頂くことが可能です。
(注)
膣のゆるみの症状と萎縮性膣炎の症状が混在している方もいらっしゃいます。
強い引き締め治療をおこなうことで膣内環境が悪化してしまう例もありますのでご自身にどのマシン治療が適しているかは専門のドクターにきちんと診察してもらってから検討してください。
レーザーによる膣の引き締め(Vタイトニング(インティマ))
日本初、メスを使わない、Vタイトニング(インティマ)レーザーによる膣の引き締め治療です。
これまでの治療よりもさらに精度が高く、より奥から引き締めることが可能です。
専用のアプリケーターの使用と、特殊な手技で尿もれ治療も効果的におこなえるようになりました。
ダウンタイムが3日間と短く、閉経後の方にも施術可能です。